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玄関ドアの鍵交換の相場はいくら?鍵交換の費用と方法

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玄関ドアの鍵交換は誰がやるべきか?

最初に本記事の結論です。玄関の鍵交換をする場合は、鍵屋に依頼をして交換するのが良いです。鍵交換は鍵屋に依頼することで様々なリスクを回避できるのですが、本記事では、どうして鍵屋に依頼した方が良いのか、具体的にどんな部分でメリットがあるのかをご紹介していきます。

準備や調べる労力とリスクを考えると鍵屋が望ましい?

鍵交換は施工するだけではなく、準備や事前の調査も重要です。当社にご依頼いただいた場合と、自分でDIYした場合でどんな違いがあるのかご紹介します。

・カギ楽の場合

カギ楽に依頼をした場合は、現地に訪問して錠前の種類を調査します。国内で流通している錠前は数千種類あり、錠前の種類とドアの寸法の組み合わせによって、取り付けできる鍵の種類は違います。

どの錠前が適合するかプロが調査するので安心して任せることができます。事前に工具の準備や商品の発注をするので、これらの手間も削減することができます。交換作業に関しても、正しい手順で取付けてため、取り付け後の不具合も少なく、きちんと防犯性が発揮できます。万が一取り付け後にトラブルがあった場合でも、当然ながら保証期間中には無料で対応可能です。

・自分でDIYした場合

まずは自宅についている錠前の種類とドアの寸法を調査します。

ドアの寸法と照らし合わせて部品が適合するか確認してから発注をします。自宅に取り付けできない無駄な部品を発注すると費用だけがかかってしまうので注意が必要です。その後交換方法を調べて、交換に必要な道具を購入します。

発注した部品が届いたら、既存の錠前を分解して新しい鍵を取り付けます。正確に取り付けないと防犯性が下がったり、後日突然鍵が開かなくなる、締め出されてしまう等のトラブルが発生するので要注意です。

自分で交換した作業なので、自分で解決できない場合は鍵屋に依頼して交換を依頼した場合の費用と同じぐらいか、それ以上の費用がかかります。

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玄関ドアの鍵を交換するそれぞれのタイミング

1. 鍵の防犯性を上げたい時

昨今では広域強盗事件が発生するなど、防犯対策を意識される方も多いと思います。現在使っている鍵の防犯性が低い、もしくは防犯性がどの程度なのか分からない場合は鍵交換をすると良いです。

西暦2000年(平成12年)より前に取り付けた鍵の場合は特に防犯性が低いことが多いので早めに交換することをオススメしています。

錠の耐用年数ガイドラインを一般錠10年・電気錠7年と設定

当社も加盟する/日本ロックセキュリティ協同組合より

2. 鍵を紛失した時

鍵を紛失してしまった場合は早急に鍵を交換するべきです。鍵を落としてしまった場所を空き巣犯に目撃されている場合、家までつけられている可能性があります。

3. 鍵が回りにくい時

鍵の不具合で鍵が回りにくい場合は鍵交換をすれば直ることが多いです。

鍵穴ではなく、錠ケースやドアの歪みが原因になっている可能性もあるので、まずは一度鍵屋に調査してもらい、どの部位を交換すれば良いのか確認するべきです。もちろん当社カギ楽でも同様に対応可能です。

4. 引っ越しをする時

中古物件や賃貸物件へ引越しをする際は、引越し先の鍵交換をするべきです。

以前の家主が鍵を返却していなかったり、勝手に合鍵を作成してしまっている場合があります。

お金に困った以前の入居者が空き巣をしてしまう実例もありますので、入居日当日までに鍵交換をするのが理想です。

5. ストーカーや住所特定等の有事の際

ストーカーが合鍵を勝手に作って家の中に入られてしまうといったトラブルがたびたび発生しています。

手元に鍵がない状態でも鍵に刻印されている鍵番号さえわかれば、メーカーに合鍵を発注できてしまう事が多いです。

また、以前付き合っていて合鍵を渡していた異性がストーカーになってしまい、合鍵で侵入してくるケースもあるようです。ストーカーになりそうな異性と別れてしまった場合も鍵交換をすることをオススメしております。

カギ楽へ依頼した場合の料金相場

鍵をなくした場合の交換費用

鍵をなくした場合は早急に鍵交換をする必要がありますが、鍵交換はドアが開いている状態でないと出来ないようになっています。もし鍵を紛失して家から締め出されてしまっている場合は鍵開け費用が追加で発生するので注意が必要です。

作業内容費用感
ピッキングができる鍵の鍵開け1.5万円-2.5万円
ピッキングができない鍵の鍵開け2.5万円-3.5万円
電子錠の鍵開け3万円-5.5万円
ギザギザした鍵への交換1.5万円-2.5万円
ディンプルキーへの交換2.5万円-3.5万円
錠ケースの鍵交換2.5万円-5万円
鍵を無くしてしまった場合の一例

鍵が壊れてしまった場合の交換費用

鍵の不具合で鍵交換をしたい場合は、鍵穴の故障以外にも、錠ケースやドアの故障も考えられます。また、交換よりも修理で新品同様に直る場合もあるため、修理と交換で検討をすることになります。

作業内容費用感
錠前の修理1.5万円-2.5万円
ドアに関わる修理1.5万円-2.5万円
ギザギザした鍵への交換1.5万円-2.5万円
ディンプルキーへの交換2.5万円-3.5万円
錠ケースの鍵交換2.5万円-5万円
鍵が壊れてしまった場合の一例

鍵の種類ごとに見る交換費用

・ピンシリンダーディスクシリンダー

ディスクシリンダーは防犯性が低く廃盤になっているため、同じようなギザギザした鍵へ交換する場合は防犯対策されたピンシリンダーやロータリーディスクシリンダーへ交換することになります。

作業内容費用感
ピンシリンダー
ロータリーディスクシリンダーへの交換
1.5万円-2.5万円

・ディンプルキーシリンダー

ディンプルキーの写真

ディンプルキーは防犯性の高い鍵になるため、基本的には同じようなディンプルキーに交換することになります。鍵番号から合鍵を作る際に、セキュリティカード等がないと作れないようにする登録制のディンプルキーへ交換することで、勝手に合鍵を作れないようにすることができます。

作業内容費用感
ディンプルキーへの交換2.5万円-3.5万円
登録制ディンプルキーへの交換3.5万円-5万円

・ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダーの写真

最新式のギザギザした形状の鍵で、見た目は一般的なギザギザした鍵なのですが、ピッキング対策された鍵になります。防犯性が比較的高く、合鍵作成がしやすいため企業や店舗でも多く採用されています。

作業内容費用感
ロータリーディスクシリンダーへの交換1.5万円-2.5万円

・トステム/リクシルの鍵

トステム/リクシルの鍵の写真

トステムやリクシルの鍵は、以前はギザギザしたタイプの鍵が取り付けられていましたが、現在鍵交換をする場合は防犯性の高いディンプルキーか、内溝キーのシリンダーへ交換することになります。

また、トステムやリクシルの鍵は、玄関に鍵穴が2箇所ついている場合が殆どです。メーカー側でもセットの商品として販売しているため、鍵穴2箇所分の費用がかかります。

作業内容費用感
ディンプルキー
内溝キーへの交換2箇所
6万円-7万円

・プッシュプル錠

プッシュプル錠の写真

プッシュプル錠の鍵はギザ鍵にもディンプルキーにも交換できることが多いです。レバー部分の交換はしなくてもよく、鍵穴のみ交換可能です。

作業内容費用感
ピンシリンダー
ロータリーディスクシリンダーへの交換
1.5万円-2.5万円
ディンプルキー
内溝キーへの交換2箇所
2.5万円-3.5万円
プッシュプル錠全体の交換5万円-10万円

・ドアノブ/インテグラル錠

ドアノブ/インテグラル錠の写真

比較的古めの住宅などに付いていることが多い鍵で、ディンプルキーなどの最新の鍵への交換も可能です。取り付けられている錠前の種類によってはレバーハンドルタイプのノブに交換することもできます。

作業内容費用感
ドアノブの交換1.5万円-2.5万円
ギザギザした鍵への交換1.5万円-2.5万円
ディンプルキーへの交換2.5万円-3.5万円

・引き戸錠

引き戸錠の写真

引き戸の鍵にはドアの中心についている召し合わせ錠と、ドアフレームの横についている戸先錠があります。

召し合わせ錠の作業内容費用感
ギザギザした鍵への交換2万円-3万円
ディンプルキーへの交換3万円-4万円
戸先錠の作業内容費用感
ギザギザした鍵への交換2万円-3万円
ディンプルキーへの交換2.5万円-4万円

・装飾錠

装飾錠の写真

装飾錠の鍵は特殊な鍵が付いていることが多く、現在は廃盤になっている製品も多くあります。廃盤になっていない場合は鍵穴のみ交換可能ですが、廃盤になっている場合は錠前を一式交換することになります。

作業内容費用感
ギザギザした鍵への交換2万円-3.5万円
ディンプルキーへの交換3万円-4万円
錠前一式交換5万円-10万円

・カードキー

カードキーの写真

カードキーにはアナログで動作するタイプと電気で動作するタイプがあります。アナログカードキーの場合は、錠前の内部に入っているカートリッジを交換するだけで鍵交換ができます。

また、電気で動くタイプのカードキーの場合はカードの登録削除だけで鍵交換ができます。電子錠の場合は業者に依頼することもできますが、素人でも登録削除ができるようになっているので、自分で対応するのもオススメです。

作業内容費用感
アナログで動作するタイプの
カートリッジ交換
1.5万円-4万円
電気で動作するタイプのカードキー登録1.5万円-2.5万円
錠前一式交換5万円-15万円

・暗証番号錠

暗証番号錠の写真

暗証番号タイプの鍵は、アナログで動作するタイプと電気で動作するタイプがあります。どちらのタイプも自分で番号変更ができるようになっているので、自分で対応するのがオススメです。どうしても自分で登録できない場合は、以下の費用で業者に依頼できる場合が多いです。

作業内容費用感
アナログで動作するタイプの暗証番号変更1.5万円-2.5万円
電気で動作するタイプの暗証番号変更1.5万円-2.5万円
錠前一式交換5万円-15万円

・生体認証錠

生体認証錠の写真

生体認証の場合は、自分の指紋や静脈パターン等を学習させる鍵になります。鍵の登録抹消は基本的に自分で対応するか、設置した業者に依頼する形になります。一般的な製品ではないため、作業の平均的な価格などは特になく、業者の言い値になることが多く相見積もりがオススメです。

作業内容費用感
整体認証の登録、抹消費用算出不可

実際にいくらかかった?玄関ドアの鍵に関する実績


費用を抑える!DIYで家の鍵を交換する方法

鍵を付け替えるならディンプルキーがオススメ!

交換する製品を選ぶ際は、基本的にディンプルキーへ交換するのがオススメです。ディンプルキーは平らな面に窪みがある鍵になります。一般的なギザギザの鍵と違って非常に精度の高い鍵で、鍵穴の中も立体的にピンが配置されることで非常に防犯性能の高い鍵になります。ピッキングなどは効かず、鍵穴を壊して開ける方法でも時間がかかるため、空き巣対策にオススメの鍵となります。

ディンプルキーには以下のような特徴があるためオススメしております。
  • 防犯性が高い
  • 合鍵が勝手に作られづらい
  • 鍵が曲がりづらく、折れづらい

交換費用は一般的なギザギザした鍵よりも高くなりますが、その分性能が高い鍵になるため、長く鍵を使う箇所であればディンプルキーにすることをオススメしています。

まずは必要な道具を用意しよう!

① 部品(錠前)を購入

自宅の錠前に適合する鍵穴(シリンダー)を調べます。錠ケースがある場合は、錠ケースに刻印されている記号から錠前の種類がある程度特定できます。錠前の種類を特定したら、ドアの厚みを測ることで適合するシリンダーを特定することができます。

② 工具を揃える

錠前の種類から交換方法を調べて、使用する工具を揃えます。錠前の種類によって必要な工具は変わりますが、プラスドライバー、マイナスドライバーが必要なことが多いです。種類によっては六角レンチ、プライヤー、精密ドライバーが必要になる場合もあります。

③ 鍵の主要メーカー(オフィシャルサイトへリンク)

美和ロック株式会社

miwa-lock.co.jp

美和ロック株式会社は、1949年に設立された、セキュリティシステムの総合メーカーです。錠前、ドア、センサー等のセキュリティ製品を幅広く取り扱っており、国内トップシェアを誇っています。また、海外にも事業展開しており、世界各国でセキュリティ製品を販売しています。

MIWA製品について
株式会社ゴール

goal-lock.com

株式会社ゴールは、1919年に設立された、鍵の老舗メーカーです。錠前、鍵、防犯設備等の製品を製造・販売しており、創業100年以上の歴史と実績があります。また、独自の技術開発に力を入れており、高品質な製品を提供しています。

GOAL製品について
株式会社アルファ

kk-alpha.com

株式会社アルファは、1952年に設立された、錠前、鍵、防犯設備等の製造・販売メーカーです。特に、電子錠に強みを持っており、国内でトップシェアを誇っています。また、海外にも事業展開しており、世界各国で電子錠を販売しています。

ドルマカバジャパン株式会社

dormakaba.com

ドルマカバジャパン株式会社は、1992年に設立された、イスラエルのドルマカバ社の日本法人です。電子錠、ドアアクセスシステム、セキュリティシステム等の製品を製造・販売しています。また、独自の技術開発に力を入れており、高品質な製品を提供しています。

旧 株式会社ユーシン・ショウワ(ミネベアショウワ株式会社)

u-shin-showa.co.jp

株式会社ユーシン・ショウワは、1928年に設立された、錠前、鍵、防犯設備等の製造・販売メーカーです。特に、自動車用錠前に強みを持っており、国内でトップシェアを誇っています。また、海外にも事業展開しており、世界各国で自動車用錠前を販売しています。

株式会社ウエスト

west-lock.co.jp

株式会社ウエストは、1950年に設立された、錠前、鍵、防犯設備等の製造・販売メーカーです。特に、住宅用錠前に強みを持っており、国内でトップシェアを誇っています。また、独自の技術開発に力を入れており、高品質な製品を提供しています。

自分で鍵を交換する際のリスクは?

心配な人は、迷わず業者に鍵交換を依頼しましょう

・鍵屋に依頼するメリットは?

鍵屋に鍵交換を依頼するメリットは、適合する錠前の調査、交換方法の調査、部材の購入、工具の購入、交換作業の手間をなくすことができ、失敗なく確実に交換作業ができることです。自分で対応する場合は間違った製品を購入したり、間違った交換をしてしまうことで、普通に鍵交換を依頼するよりも費用がかかってしまうリスクがありますが、鍵屋に依頼すればそういったリスクがなくなります。

・鍵屋を選ぶポイントは?

鍵屋を選ぶ時に注意しなければいけない事としては、信頼できる業者を選ぶことです。鍵屋の中にはレスキュー商法として相場の数倍もするような値段を提示する鍵屋が存在します。消費者庁からの行政指導などが入った会社も堂々と営業している場合があるので、注意が必要です。

信頼できる業者を見分けるのは難しいですが、信頼できる業者、信頼できない業者の特徴をご紹介します。

▶ 信頼できる業者の特徴

「口コミが良い」

最近では企業名で検索をするとクチコミ情報が見れるようになってきました。クチコミ情報を確認して、評判が良い鍵屋を選べば失敗するリスクが大きく減らせます。また、消費者庁のサイトで会社名で検索をすると過去に行政指導された業者なども調べることができます。

「事前に概算の金額を提示してくれる」

きちんとした鍵屋は、事前にきちんとお客様の状況や鍵の種類をヒアリングして電話の段階である程度の料金を教えてくれます(残念ながら意外と少ないです)。

高額請求をするような会社は「8000円から」と最低料金のみしか案内せずに、上限金額や価格帯を教えてくれません

現地に行ってみないと分からないとだけ伝え、現地に着いてから高額な費用を提示してきます。

「アフターフォローをしてくれる」

高額請求をする鍵屋は、一回の訪問で稼いでしまうのでリピーターの事などは考えない事が多いです。そのため、アフターフォロー等は一切せずに、自分達で交換した鍵に不具合が起きても対応してくれない事が多いです。

・しつこい業者からの営業をうまく断るコツ

鍵屋の中にはしつこく電話をしてきて営業活動をしてくる業者がいます。

こういった業者には曖昧な対応をせずにきっぱりと断ることが重要です。曖昧な態度を取ると営業が成功するかもしれないと思って営業活動を続けてきます。

また、きっぱりと断ってもしつこく勧誘してくる場合は警察に通報しましょう。

「警察に通報しますよ」と言っても相手が動じない場合は「実際に通報する人が少ない」と思っているからです。実際に通報することで対処しましょう。

DIYだと余計な費用がかかる場合がある

DIYで鍵交換をすれば鍵屋に依頼した時の作業工賃を節約することができます。しかし、自宅のドアに適合するシリンダーを探すのは難易度が高いですし、間違った製品を購入してしまうと数千円、物によっては数万円を無駄に出費することになります。また、交換に使う工具も買い揃えることになるため、鍵交換のためだけにDIYをするのは得策ではないです。

ドアが開かなくなる危険性も存在

鍵交換をする場合、きちんとした手順を守って各パーツがどういった役割をしながら動作するのか理解しながら取り付けをする必要があります。こういった点に注意せずに鍵を交換した場合は鍵の開け閉めができなくなってしまい、家から締め出されてしまって結局鍵屋を呼んで鍵開け作業から依頼することになり、余計な出費に繋がります

防犯性が低くなる可能性もある

せっかく防犯性の高い鍵を取り付けても、鍵は正しい製品を正しい手順で取り付けをしないと防犯性が発揮できません。プロに任せれば適合するシリンダーを正しい手順で取り付けしてくれて、アフターフォローもしてくれるので鍵屋に依頼した方がリスクが少ないです。


賃貸の鍵交換を鍵屋に依頼する場合

賃貸の鍵交換で起きるトラブルとは

賃貸契約をして入居する際の鍵交換と、入居中の鍵交換でそれぞれ分けてご紹介します。

・賃貸契約をして入居する際の鍵交換

賃貸に関する挿絵1

新しく賃貸物件に入居する際は、以前の利用者が合鍵を持っている可能性があるため、入居時に鍵交換をすることが一般的です。その際、賃借人と賃貸人のどちらが費用負担をするかでトラブルになるケースがよくあります。こういった場合、国土交通省が発表している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、賃貸人が費用負担をすることが一般的である旨が記載されています。民法601条では「賃貸借は、当事者の一方がある物の使用及び収益を相手方にさせることを約し、相手方がこれに対してその賃料を支払うこと及び引渡しを受けた物を契約が終了したときに返還することを約することによって、その効力を生ずる。」と記載されています。この義務の内容は、賃貸人が賃借人に賃貸借の対象物 を引き渡すことですが、対象物を引き渡すだけではなく、対象物を使用・収益に適した状態にしておく事も義務の内容とされています

しかし、契約書の特約などに賃借人が費用負担をする旨が明記されている場合は賃借人負担の鍵交換が成立します。中には入居時ではなく、退去時に鍵交換費用がかかる契約もあるので、後日トラブルを起こさないためにも契約書をよく確認することが重要です。

・最近の判例

賃貸に関する挿絵2

賃借人(賃貸物件を家賃を払って、借りる人)が賃貸人(反対に物件を貸すオーナーさん)に対して起こした裁判があります。

物件引き渡しの際に賃借人は賃貸人に対して鍵交換をするよう求めましたが、玄関の鍵交換は行わずに旧賃借人が使用していた鍵をそのまま渡した事案になります。この件では借主側は民法606条1項所定の修繕義務違反にあたり、盗難被害に遭ったとして損害賠償請求をしましたが、賃借人の主張は認められず棄却されました。

賃借人の主張では、賃貸人は本件建物を不特定の物に賃貸し、その間に本件鍵の合鍵が作られた可能性があるため、鍵が防犯としての役割を果たしていないということでした。

実際の裁判では、賃借人の交代に当たり、旧賃借人が使用した鍵を交換することは好ましいこととはいえるものの、それが賃貸人の負うべき義務に当たるとは直ちにはいえず、本件鍵を用いていた者が前記のとおり限られた範囲にとどまっていることや、本件鍵自体には損傷がないことに加え、本件賃貸借契約の締結に当たり家賃が従前に比べて引き下げられていることなどから、賃貸人が、民法606条1項の修繕義務として、自ら費用負担をして本件鍵を交換することが求められるものとはいえない、という事になりました。また盗難被害に関しても客観的証拠が存在せず、盗難被害発覚後に警察署への通報などを行った事実がないことも不自然であり理解しがたく、賃借人の主張は信用することができないということになりました。

参考:https://www.retio.or.jp/info/pdf/114/114-124.pdf

・入居中の鍵交換のトラブル

賃貸に関する挿絵3

入居中の物件で不具合が起きた場合、鍵の修理か交換をすることになります。この場合の費用負担を誰がするのかによってトラブルになるケースがあります。民法606条では、「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」と記載されています。この記載を要約すると基本的に経年劣化による鍵の不具合で従来通りの使用ができないほど損傷している場合は賃貸人が費用負担をするのが一般的になりますが、普段から乱暴な使い方をしている等の判断がされてしまった場合は賃借人の費用負担になる場合があります。ただし、賃貸人が費用を負担しないケースがいくつかあり、契約書に修繕義務の免除特約などが記載されていたり、賃料と比較して修繕費用が高く賃貸人の採算が取れない場合は修繕義務を負わないといった判例もあります。ただし、これらは賃貸人が修繕義務が免除されただけで、賃借人に修繕義務を課す訳ではありません。

参考:https://www.retio.or.jp/attach/archive/82-097.pdf

また、入居人が勝手に鍵交換をすることによるトラブルも発生しています。賃貸物件の所有者は賃貸者なので、賃借人が勝手に鍵交換をすると他人の財産に勝手に手を加えることになります。賃貸人が管理している鍵が使えなくなってしまうなどで、物件の管理に支障をきたしてしまい、退去時に鍵交換費用を請求される場合もあります。鍵交換をする場合は賃貸人に告知してから鍵を交換し、やむを得ない事情で鍵交換を事前に通知できなかった場合も後から関らず通知をしましょう。

鍵交換はDIYで少しだけ安く抑えられるが、鍵屋に頼むと早くて安心!

鍵の交換についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。鍵の交換は自分で交換すれば安く済ませられる場合もありますが、間違った部材を選んでしまうリスク、交換方法を調べる手間、工具を買う費用、その後のアフターフォローの有無で鍵屋に依頼してしまった方が安く、早く、手間がかからないことをご理解いただけたかと思います。

カギ楽では戸建て住宅、賃貸住宅、企業などの鍵交換の実績が豊富にありますので、安心して鍵交換をお任せいただくことができます。電話での概算費用の提示などもしておりますので是非一度ご相談ください。

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※作業員到着後の価格の変更はできかねます。予めご了承ください。

鍵交換の費用に関するよくある質問

当日中に鍵交換ができない場合はありますか?
はい、可能性はあります。
殆どの鍵は在庫で持っておりますが、滅多に使わない商品に関しては発注しないと手に入りません。メーカーに在庫がある場合は1週間程度、在庫が無い物や特注品に関しては1か月前後納期がかかることがあります。
マンションのエントランスの鍵と連動した鍵を取り付けることはできますか?
はい、可能です。
交換する際は現在付いている鍵番号を参考鍵番号としてメーカーに連絡し、特注品として発注することになります。納期は1か月前後かかることが多いです。
鍵交換の費用を教えてくれない鍵屋さんが多いのは何故ですか?
企業によって理由は異なると思いますが、よくある理由をいくつかご紹介します。
電話した先のコールセンターが作業員を持っていない会社の場合は、案件を別会社に振って手数料で売上を出している会社になるので料金の説明をすることができません。
また、ぼったくり会社などは先に電話で料金を伝えてしまうと受注ができず、安い嘘の料金を伝えると消費者庁から指導が入ってしまうため料金案内をすることができません。
他には特殊な鍵の相談をした場合は費用の概算を出すのが難しい場合もあります。
輸入住宅の鍵交換は対応できますか?
はい、可能です。Kwickset、TITAN、ASSA ABLOYなどの主要メーカーに対応しております。